目 標
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1、第一大臼歯の重要性について理解する
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2、間食のとりかた
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3、第一大臼歯を磨けるようにする
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4、食べたら磨く習慣をつける
みんなのお口の中は、もう大人の歯は生えてきましたか?
どれが子どもの歯で、どれが大人の歯なのかわかりますか?
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青い点がついているのが 永久歯 ついていないのが乳歯です。今から6年生になるまで、乳歯がぬけてどんどん永久歯が生えてきます。では、この下の写真の口を見て下さい。これは、皆さんと同じ2年生のお口の中です。
乳歯の数は、指の数と同じです。
右上、右下。左上、左下、それぞれ5本ずつあり、5+5+5+5= 20本です。
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1,2,3,4,5、ここまでが乳歯です。でも、もう、抜けて大人の歯になっている人もいると思います。5番目の乳歯の後ろの大きな奥歯は、大人の歯です。第一大臼歯と言いますが、6歳ごろに生えてくるので<6さいきゅうし>ともよびます。
この六歳臼歯は。一番大きな歯で、噛む力も一番強いのです。最初に生えてくるので、後から生えてくる大人の歯は、六歳臼歯に合わせて並ぶのです。六歳臼歯がまっすぐ正しい位置に生えてこないと、歯並びが悪くなることもあるのです。このように、六歳臼歯は、とても大切な歯なのです。六歳臼歯は、歯の中で一番むし歯になりやすい歯です。
ではどうして六歳臼歯はむし歯にかかりやすいのでしょうか?理由が3つあります
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1つ目:生えたばかりの歯は、弱い。
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2つ目:噛むところに沢山の深い溝がある
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3つ目:生えきる途中は背が低くて、歯ブラシが当たりにくい
この三つの理由について一つずつ説明していきます。
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まず、1つ目の「生えたばかりの歯は、弱い。」ということについてお話しします。
生えたばかりの歯は、お父さんやお母さんの歯に比べて、弱いのです。
歯は、生えて2~3年たたなければ、しっかりかたい歯にならないのです。
皆さんの大人の歯も、まだ、柔らかく、むし歯になりやすいのです。
ところでどうしてむし歯になるのかわかりますか?
そうですね、甘いものを食べるとむし歯になりますね。歯磨きしなくてもむし歯になりますね。
ではどうして、甘いものを食べるとむし歯になるかわかりますか?
むし歯はお口の中に住んでいるむし歯菌が作ります。
目には見えないけど、バイ菌がいるのですね。
むし歯のバイ菌は、甘いお砂糖が大好きで、皆さんが食べた甘いお菓子を食べてネバネバした、白い汚れを作ります。むし歯菌のウンチです。
この白くてネバネバ汚れを歯垢と言います。歯垢がくっついている所から、むし歯ができるのです。
みんなが好きなおかしやジュースには砂糖がたくさん入っていて、歯にベトベトくっつきます。また、スナック菓子も歯にネチネチくっつきます。
スナック菓子の食べかすは、口の中で変身して、砂糖の仲間になってしまいます。
だから、みんなが甘いものやスナック菓子をたくさん食べると、口の中のむし歯菌は大喜びしてせっせとむし歯を作り始めてしまいます。
皆さんが歯を磨くのは、お菓子や食べ物の残った、<食べかす>とむし歯菌が作った、ネバネバした白い むし歯菌のウンチ… 名前なのだったかな?
そう<歯垢>を奇麗にお掃除することなのです。
みんなは寝る前に歯磨きできているかな?お菓子を食べたあと歯磨きできているかな?
歯磨きは朝、学校に来る前や、夜、寝る前にすることも大切だけど、ごはんやお菓子を食べたあとにすることも大切なんですよ。
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次に、むし歯になりやすい理由の2つ目の「噛むところに沢山の深い溝がある」というお話をします。
六歳臼歯の噛むところは、沢山の溝があり、その溝が深いのです。
でこぼこしていますね。ですから、おやつの甘い食べかすがとてもくっつきやすいですね。
甘いものが歯についていたら、むし歯菌がそれを食べて白いネバネバしたウンチ<歯垢>になり、そこからむし歯になってしまいますね。
六歳臼歯のでこぼこした溝には、食べかすと、歯垢がたまやすいので、皆さんがしっかり歯磨きすることが大切です。
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むし歯になりやすい理由の3つ目は「生えきる途中は背が低くて、歯ブラシが当たりにくい」ということでです。
六歳臼歯は、乳歯の後ろの歯茎がプチっとわれて、そこからお花の目が出るようにはえてきます。ゆっくり生えるので、全部はえきるまでは、乳歯が邪魔になって歯ブラシがきちんと当たりません。そこで、今から六歳臼歯がむし歯にならないための歯磨きについて一緒にお勉強しましょう。
むし歯の原因は<歯垢>でしたね。でも歯垢は白くて歯と同じ色をしているので、鏡で見てもわかりません。どうしたら歯垢をみつけられるかな?
歯垢を赤く染める薬があります。これを使って、歯垢を赤く染めていきます。赤く染まったところがうまく歯磨きできていないところなので、鏡を使ってチェックしてみましょう!赤くついているところはみんなが磨けていないところです。たくさん赤くなっている人はきれいに磨かないとむし歯になってしまいますよ。
大人の歯はおじいちゃんおばあちゃんになっても使う歯なので子どものころからむし歯になってしまうと大変です。歯磨きはただ力をいれてすればいいということではありません。
力いっぱい歯磨きをしてしまうと、歯をささえているピンク色の歯茎というものが傷ついてしまいます。
歯ブラシはえんぴつをもつようにもつか、手で握って持ちます。
歯ブラシを口の中に入れるときは、なるべく奥まで突っ込んでください。6 歳臼歯はみんなの口の奥のほうに生えてきます。歯ブラシを奥までいれないと6歳臼歯には届きません。
※おやつを食べた後もご飯を食べたあとと同じで、口の中にたべかすがいっぱいになります。
特におやつの食べかすには、お砂糖が沢山はいっていますから、そのままにしておくとばい菌が増えて、むし歯の原因になってしまうのでご飯のあともおやつのあとも、きちんと歯を磨くようにしましょう!
☆ 歯垢は、軟らかいのりのようなものです。それをお掃除するために、強い力入りません。力をいれすぎてしまうと歯茎を傷つけてしまうので、力の入れすぎには注意です!
強い力で大きく歯ブラシを大きくゴシゴシ動かしてみがくより、歯に歯ブラシの毛先をキチンと当てて、小さく動かした方が歯はきれいになります。
また、歯ブラシの毛先が開いていないことも大切です。毛先が開いたら、きちんと歯垢がとれませんから、新しい歯ブラシに撮り変えましょう。
<- 添付資料
それぞれの飲み物にどのくらい砂糖が入っているでしょうか。 スティックシュガー何本分かで表現しました。(主に 清涼飲料水)
※気が付きにくいのですが、お菓子と同じようにジュースにも砂糖がたくさんはいっています。
ペットボトルのジュースに、3gのペットシュガー何本入っているでしょう?
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ヤクルト1 本 4 本
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CC レモン 350 ml 13 本
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はちみつレモン500ml 20 本
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コーラー 500ml 20 本
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スポーツ飲料 12 本
*寝る前に飲むと、大変危険です。夜喉が乾いたら。お茶か水を飲みましょう。
みんな大人の歯について少しはわかってもらえたかな。大人の歯を守るためには、おやつの食べ方や食べた後の歯磨きがとても大切です。さっきの魔法の薬で赤く染めてみてわかったように歯磨きができていると思っていても、お口の中には意外にばい菌が残っています。そのばい菌をほったらかしにしているとみんなの大事な大人の歯がむし歯になって、抜けてしまいます。抜けてしまったらもう大人の歯は生えてきません。
これからみんなが3年生・4年生と上がっていくごとに大切な大人の歯はどんどん増えていきます。きちんと歯磨きをして、いつまでも丈夫な大人の歯を作っていってください。
小学二年生向け紹介動画
6歳臼歯をむし歯にしない - 日本歯科医師会 (jda.or.jp)
フッ化物によるむし歯予防 - 日本歯科医師会 (jda.or.jp)
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